建築商売の取り組み

空き家問題に対する取り組み、事例

ホンモノ、一点ものの素材と確かな技術で価値あるリノベーションを

建築商売は「空き家・空きビルの再生」をビジネスの主軸に据えた会社です。

単なるリノベーションではなく、ホンモノにこだわり、一点ものの素材をつかって、質の高いの職人が施す高い技術によって、高い付加価値をもった、利用する人に喜びをもたらす建築物に蘇らせることを目的としたビジネスを、2012年の創業以来一貫して続けてきました。おかげさまでお任せいただいた物件はすでに300件を超え、たいへんご好評をいただいております。

また、最近では再生したビルを活用して、「若い人たちの新たなコミュニケーションを生み、育んでいただくためのスペース」の開発を行い、関連会社を通じて運営を行うビジネスも開始しました。具体的には、赤坂、大手町、下北沢、六本木に開設した新しい感覚のホステル「The Wardrobe Hostel」。吉祥寺に開設したアートミュージアムを併設したホステル「THE MICRO MUSEUM HOSTEL」。デリバリーを専門とした飲食店にご利用いただけるクラウドキッチン「Our Kitchen」などがあり、今後も店舗を増やしながら展開を広げていく予定です。
いずれも建築商売のものづくりに対する考え方と高いクオリティを実感いただけるスペースとなっておりますので、ぜひ一度ご体験いただければと思います。

日本の「空き家問題」に真っ向から取り組む

日本はいま、深刻な空き家問題を抱えています。

全国の空き家率は進展を続けており、2018年時点で13.6%。実に住宅の7軒に1軒は空き家という状況です。しかし一方で、日本の新築住宅の着工数は、いまだ年900万戸を超える水準で推移しています。これは世界トップクラスで、人口千人あたりの着工数ではアメリカの約2倍という高い水準となっています。さらに日本の人口はこの先ものすごい勢いで減っていくといわれています。2053年には1億人を割り込むともいわれていて、これを現在の人口1億2618万人をベースとして考えると、毎年ひとつずつ人口70万人規模の都市が消滅していくのと同じペースで人口の減少が進んでいくことになります。

人は劇的に減っていくのに住宅は増え続ける。これが数年後には確実に日本の空き家事情を悪化させていきます。つまり日本の「空き家問題」はこれからますます深刻化していく一方で、解決の糸口さえつかめていないという状況にあるといえるのです。

私たちは空き家・空きビル再生ビジネスというものを通じて、この問題に真っ向から取り組んでいきたいと考えます。一時しのぎのリノベーションではなく、本当に価値のある、長く使える物件を「再生」によって新たに創り出すことにより、日本の空き家を少しでも減らしていくことに貢献したいという想いが私たちビジョンの礎となっています。

原動力は「もったいない」

私はもともとデベロッパーで新規開発の仕事に携わっていました。デベロッパーの役割は古い建物を壊して新しい建物を作ること。この仕事を続けるなかで私が感じたのは、なにより「もったいない」という想いでした。

まだまだ使えるものがあるのに、古くなっていても確かな職人の手による丁寧な仕事で作られたいいものもたくさんあるのに、という想いが蓄積されて建築商売という会社を立ち上げる原動力となりました。

私が今も質の高い職人、ホンモノの素材、一点もの、そしてなにより「ものづくり」にこだわる理由はそこにあります。
最近の日本の建物の多くは規格に当てはめてシステマティックに作られたものばかり。どれを見ても皆同じように見えます。日本の若者たちが昔と比べてどこか殺伐として豊かさを感じられないのも、こうしたものが生み出す同調圧力のようなものが大きな原因のひとつとなっているように思えてなりません。

同じものが欲しいといわれても決して作ることのできないホンモノの一点ものを所有して楽しむ。そうした文化レベルに根ざした豊かさを今の若い人たちにもぜひ知っていただきたいと願っています。

新しいリーダーを育てていきたい

ものづくり精神を込めた空き家・空きビル再生のほかに、もうひとつ私が力を入れたいと考えていることがあります。それは若い世代の育成、とくに今後リーダーとして日本を引っ張っていけるような人材の育成です。

建築商売では空きビルの再生などを通じて、若い世代に新しい価値を生み出し、育んでもらえる空間作りを事業として行っていますが、その運営には別会社を作って若い世代に社長になってもらっています。若者向けの事業ですから若者が運営した方がいいに決まっていますし、ビジネスを通して多くの若者に育っていってもらいたいという想いがあります。

こうして新しい世代に次々と育っていってもらうことで、私が立ち上げた建築商売という会社の持つ社会的な意義や使命を持続可能なものにしていくことができますし、なにより次世代の日本を文化レベルでより豊かな国にしてくれるものと大きな期待を寄せています。